GoogleがDoubleClickを買収したことで分かること

Googeは4月13日(米国時間)にオンライン広告を手掛けるDoubleClickを31億ドルで買収することで合意したと発表しました。

Googleによって買収された有名なものとしてYouTubeが記憶に新しいですが、16憶5000万ドルでの買収なので、どれだけ規模が大きいかがよく分かります。

DoubleClickといえば、90年代の後半にはどこのサイトでもオンライン広告で利用されていたほどの勢いを持った企業だったのですが、今ではGoogle AdSenseもしくはoverture スポンサードサーチなどに取って代わられてます。

そんな中、Microsoft、AOL、Yahoo!、そしてGoogleといった大企業がDoubleClickの買収を行うことになったのか、以下の言葉に集約されるような気がします。


GoogleのCEOであるEric Schmidt氏は「DoubleClickの広告配信技術は、業界の主要な広告主、パブリッシャー、エージェンシーに広く受け入れられており、 GoogleとDoubleClickが一緒になることで、ディスプレイ広告におけるGoogleの革新的な優位性はいっそう高まるだろう」とコメントしている。

過去のDoubleClickの実績を考えるとDoubleClickの顧客、そしてその顧客とのコネクションを獲得したことは非常に重要なことだと思います。そして競合他社(特にMicrosoft)に譲るわけにはいかないので、これだけの買収額になったのは納得できます。そしてシステムでオンライン広告を制御したいと考えているGoogleも営業に対して力を注ごうと方向性を変えようとしているのかもしれません。